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世界遺産「姫路城」(白鷺城)の大改修工事。今月初めの長期連休にも多くの観光客を動員し、大天守修理見学施設「天空の白鷺」への入場待ちに、1時間半以上の長蛇の列ができた。

入口から「い」「ろ」「は」の門をくぐり、大天守が目前に迫った時、ようやく「鹿島建設・神崎組・立建設」と施工者を記した看板に出会う。大天守までにはこの1カ所しか目につかない。

創業から地元に根付き、城を間近で見守りながら営々と仕事に打ち込んできた人たち。そんな身近にいる彼らでさえも施工者を答えられない現実がある。見学に訪れ、まちの将来を支えていくはずの若者は言うに及ばない。

都内の大規模計画で指揮を執る現場所長の多くは、「縁の下の力持ち」「裏方に徹する」「見えない職場」とよく口にする。確かに、こうした謙虚さや慎ましさには頭が下がる思いだが、汗を流し“白鷺の白壁”を未来に引き継ぐのは誰か。もっとアピールしてもよいのではないか。